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タツオはそこで気になっていたことを質問した。
「マルミちゃん、サイコがお父さんにいわれた小言ってなんだったの」
マルミがおうかがいを立てるように、サイコを見た。サイコがうなずくといった。
「あのね、『須佐乃男』作戦が終了すると、30年とか40年とか年をとってしまうでしょう。それでお父さまが、いいなずけを決めるから、作戦前に婚約式だけでも、済ませないかってうるさいらしいの。サイコは全部無視して、ぜんぜん返事をしてないみたい」
おーっと男子が沸いた。クニが前のめりにいう。
「へえ、親父さんが決めたサイコのいいなずけって、誰なんだよ。サイコと結婚したがるような勇気のあるやついるんだな」
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