3 夢守少女、誕生!

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 昔々、わたしは、太陽神アマテラスとある取り決めをしました。  あっ、ちなみに、ユメミさんもごぞんしだとはおもいますが、アマテラスとは伊勢神宮にまつられている女神さまのことです。  アマテラスとわたしが決めたことというのは、わたしたち2人がどの世界を治めるかということです。  アマテラスは、人間たちの肉眼(にくがん)で見える現実世界「(うつ)し世」を治めることになりました。  そして、わたし、オオクニヌシは、人間たちの目には見えないその他の世界「(かく)り世」を管理することになったのです。  最初、わたしは、 「人間が見ていない世界だったら、たまに管理の仕事をサボっても、だれもわからないから楽チンかも~。やったぜ!」  とか、お気楽なことを考えていたのです。  しかし、それがとても甘い考えだったことがすぐにわかりました。  一言(ひとこと)で人間の目には見えない『(かく)り世』といっても、いろんな世界があることに気づいてしまったのですよ……。  まずは、死んだ人が行くあの世。  こわ~い妖怪や悪霊たちがうじゃうじゃ住んでいる異世界。     
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