3 夢守少女、誕生!

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 ということは、あの『オレさま』さんと、このちっちゃなバクくんは同一人物っていうこと?  わたしが力を吸い取っちゃったから、こんなにも小さくなってしまったの?  それで、ずっと怒っているのか。  うっ、何だか罪悪感(ざいあくかん)が……。 「ごめんね、バクくん。わたしのせいで……」  わたしはバクくんにあやまったけれど、バクくんは相変わらず「ちから、かえせばくぅ~!」と言いながらわたしの頭を噛んでいる。 「というわけで、夢の世界で生きる鬼たち――夢幻鬼の中でも最強クラスであるバクくんの夢想力の大半が、いまはユメミさんのモノとなっています。そして、失われたバクくんの夢想力を取り戻す方法は、神であるわたしにもわかりません。  このままでは、夢の世界の平和を守ってくれる存在がいなくなり、わたしの仕事が増えて困っちゃいます。もちろん、人間たちも、たちの悪い夢幻鬼たちに悪夢を見せられて苦しみ、みんな困っちゃいます。困っているみんなを救えるのは、バクくんの力を受けついだユメミさんだけなのです」     
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