3 夢守少女、誕生!

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「責任はとても感じていますけど……。わたしにそんな大変なお役目がちゃんと果たせるんでしょうか。わたし、ケンカとかしたことないし、病弱だし……」 「それなら、心配いりません。ばく大な夢想力を手に入れたあなたなら、悪夢をばらまく夢幻鬼たちをやっつけることなんて朝飯前(あさめしまえ)のはずです。あと、ハクトをあなたのサポート役としてつけますから、わからないことがあったらこの子に何でも聞いてください」 「えっと……神様は手助けしてくれないんですか?」 「わたしは(かく)り世の他の世界を管理するのにいそがしいので、なにか問題があったらすべてハクトに言ってください。くれぐれも、わたしのもとにやっかいごとを持ちこまないでくださいね?」  えー……。夢の世界のことは、わたしとハクトちゃんに全部丸投げですか。そうですか。 「オオクニヌシさま、まかせて! 因幡(いなば)白兎(しろうさぎ)ことハクトは、昔、あなたさまに命を助けてもらった恩を忘れてはいないわ! きっと、このへたれ娘を立派な『夢守(ゆめもり)』に育てあげ、夢の世界を守ってみせるからね!」 「よし、よし。ハクトはいい子ですね。よろしくお願いしますよ。がんばって、わたしの仕事を減らしてくださいね」 「はーい! えへへ~♪」
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