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ずっと前から弟か妹がほしくて、「もしも弟や妹ができたら、どんなことをして遊ぼう」とか、病院のベッドの中でよく妄想していたものだ。
そんなわたしにとって、目の前の可愛さ国宝級の男の子は、妄想していたとおりの「理想の弟くん」だった。
さっきまではわたしと同じくらいの身長だったのに、どうして縮んだのか気になるけれど……。
夢だし、まあいいか!!
「あこがれのオレさま系イケメン」は消えちゃったけれど、いま目の前には「理想の可愛い弟くん」がいるんだし!
思うぞんぶん、この可愛い生き物を愛でてあげようぞ! フハハハ!
「がぶーーーっ!!」
「あいた~!?」
わたしが抱きつこうとすると、男の子はひらりとかわし、わたしの頭にかみついた!
「痛い、痛い、痛い~! やめて~! 夢なのに、いた~い!」
わたしは、その痛みで夢からさめてしまった。
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