第2話 達也が残した最期の言葉、お母さんありがとう。

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 部屋に入るなり達也の机の前まで歩む。  そして机の上を静かになでた。  読みかけの幼児雑誌が机の上に数冊置かれていて、 いつ達也が戻ってきても大丈夫なようになっていた。  光代は何か達也に伝え忘れているような気がして、 机の引き出しを開け、 中に入っているものを1つずつ取りだしては手で優しく包んだ。  
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