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尋常じゃない痛みを訴える息子に対し、
母親である光代はなんの対応も取らなかった。
そればかりか達也に対する執拗なネグレクトが続いた。
十分な食事を与えられず、
達也はいつも空腹だった。
あまりの空腹に耐えきれずに、
飼っていた猫の餌ばかりか、
光代の目を盗んでサランラップやアルミ箔まで口に入れていた。
達也は間もなく4才になるというのに、
1つ歳が下の子と比べてみても小さく、
がりがりにやせ細っていた。
友達はいなかった。
歳の近い子供達は気味悪がって、
病的にやせ細った達也に近寄ろうとはしなかった。
達也は今日も一人、
マンションの敷地内にある公園の砂場で遊んでいた。
砂場セットで砂場に山を作り、
来る日も来る日も砂場の山をくりぬいては、
トンネルを作っていた。
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