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山内まもるくんといって、
達也より歳が1つ上の子だった。
まだ引っ越してきたばかりで、
まもるくんにも友達がいなかった。
順調にいけば達也は、
まもるくんと同じ幼稚園に通うことになる。
まもるくんは達也と同じ、
一人っ子だった。
達也は、
まもるくんの家に呼ばれたとき、
初めてケーキをごちそうになった。
それは真っ白い色をしたショートケーキで、
白い生クリームがいっぱい塗ってあって、
真ん中には真っ赤なイチゴの粒が2つあった。
達也は夢見心地で、
夢中になってそれを食べた。
まもるくんは、
いつもこんなにおいしいものを食べているのか?
信じられなくて。
どうしようもなく、
うらやましくて。
その日から達也は、
何かと理由をつけて、
まもるくんの家に遊びに行くようになった。
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