第1話 お母さん、ボク死んじゃうの?

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 晴道くんの母親は息子を溺愛していて、 達也の母親とは対照的に、 息子に欲しいものをなんでも買い与えていた。  晴道くんは手作りのハンバーグやポトフなど、 手の込んだ料理ばかり食べていた。  どれもこれも達也が初めて聞く名前ばかりだった。  ハンバーグってどんな味がするんだろう?  ポトフって何?  ウィンナーソーセージって、 どんな形なんだろう?  ふだん粗末なものばかり食べている達也は、 身を乗り出して晴道くんに色々なことを尋ねた。  「すっごく、 おいしいんだろうね」  「うん。 ほっぺたが落っこちそうな味してるんだ」  晴道くんは身振り手振りで、 ハンバーグのおいしさを達也に伝え始めた。
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