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晴道くんの母親は息子を溺愛していて、
達也の母親とは対照的に、
息子に欲しいものをなんでも買い与えていた。
晴道くんは手作りのハンバーグやポトフなど、
手の込んだ料理ばかり食べていた。
どれもこれも達也が初めて聞く名前ばかりだった。
ハンバーグってどんな味がするんだろう?
ポトフって何?
ウィンナーソーセージって、
どんな形なんだろう?
ふだん粗末なものばかり食べている達也は、
身を乗り出して晴道くんに色々なことを尋ねた。
「すっごく、
おいしいんだろうね」
「うん。
ほっぺたが落っこちそうな味してるんだ」
晴道くんは身振り手振りで、
ハンバーグのおいしさを達也に伝え始めた。
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