最悪な

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幻を見て思わず叩いた先にあったのは、見知らぬ男の人の背中だった。 「いって!」 「はわっ!?ごご、ごめんなさい??」 妄想にふけり一人テンションが上がり。気がつくとマンションの部屋近くまで来ていた。 「骨折れたかもな、いてて」 言いながら撫でる姿はボサボサ頭、無精髭、なにザイルなのかなんとか組なのか系の濃いサングラスを掛け、濃紺の柄シャツに黒のパンツ。 高そうな腕時計に金のネックレス。とんがり靴。 背が高くがっしりした体型。 「………うちには借金はないはずですが…」
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