もっと一緒にいたいのに。

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「なんか変な感じする」 「……そう、だね」 結構ヒールが高い靴を履いたから、そうちゃんの横顔が近い。 のせられた手に固まるわたしは置いてけぼりで、そうちゃんは新たな発見をしたらしい。 あ、とわたしの手首を軽く引っ張った。 もう完全に不意打ちで、いきなり引かれた手首が熱い。 「え、何」 「ちょっとここのって」 何歩か戻って階段を指し示された。 段差は低いけど、うちの玄関には三段の階段がある。その階段の、一番下の段。 言われるままにその上に立つと、首を傾げたそうちゃん。 「やっぱりもう一個上」 「ん? うん」 よく分からないまま、言われた通りに一段上がって、これでいいのか、と確認するべく顔を上げると。 ……う、わ。 ──わたしとそうちゃんの目線が、同じになっていた。
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