歳の差は関係ない

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
キン・コーン・カンコーン!新学期になった。僕は中二だ。新しい来るのは理科の先生だ。女教師で今年大学を卒業したばかりらしい。美貌も兼ねているらしい。しかし熱血教師だそうだ。隣のクラスの男子が大きい声で叱られたり、授業中おしゃべりをすると猛烈に説教されたそうである。僕は理科が好きである。特に化学反応する実験が好きである。皆、先生に怯えていた。クラスの中で悪ふざけでアルコールランプに勝手に火をつけた男子がいた。当然、罵倒のような口調で怒られた。この理科の先生は一旦、気に触れる事があれば授業なんてなくなり説教を繰り返すのだ。さて僕は手を挙げた。 (先生、説教もいいですけど早く理科の実験を教えて下さい!) (あっ!) 先生は我に返った。そうなのね。私は教師なんだ。自分よがりと思った。怒るのもいけないとと思った。 僕は無我夢中で理科の実験をしていた。周りのクラスメートは先生ばっか気にしていたが僕はそんなの全然なかった。分からないところ難しいところ先生に聞いた。先生は僕に優しかった。飾らい所がいいらしかった。僕は先生の美貌と知識と優しさに恋をした。チャイムがなった。(あっ!もう授業終わりか)当然、理科の授業も好きだ。そんな日々を恋色に染まってゆく僕がいた。僕は理科の授業が終わって職員室に帰る際、クラスメートがいなくなってるのを確認し先生に言った。 (先生を幸せにするのは僕だけだ) と先生の真っ赤なルージュの唇を奪った。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!