第1話 少年が刑事と出会い更生するまでの、ヒューマンドラマ。

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 オレをさんざん無視してきた奴らに、 自分の存在を知らしめることなんだ。  世間をあっと言わせることなんだ。  原田の野望は、 どす黒い渦となって、 腹の底で煮えたぎっていた。  それを知ってか知らずか。 高橋刑事は今回の件を事件化することなく原田を釈放した。  そして後日、 原田を自宅に誘った。  北風と太陽。  高橋刑事は、 原田に今一番効果があるのは、 北風ではなく太陽だということに気が付いていた。  だから見ず知らずの原田を自宅に誘った。  当時16歳だった原田少年は誘われるがままに、 高橋刑事の家へと導かれていった。  そして高橋刑事の妻の手料理に、 舌鼓を打った。
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