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第2話 原田少年が犯した罪、
懺悔の日々【最終章】。
亀頭組の若頭を昔、
面倒見たことがあった。
高橋は早速、
亀頭組の事務所に出向き、
開口一番、
若頭を呼びつけた。
「頭をだせ」
「どちらさんで」
玄関先には威勢のいい若い衆が2人。
前と後ろから取り囲み、
高橋刑事をドスの効いた声で威圧した。
しかし高橋も刑事の端くれだ。
そんなものに負けてはいない。
警察手帳を出し、
相手をにらみつけた。
「おまえらなんかに用はない。
頭を出せ言うとんじゃ」
「ごくろうさんです。
しばし、
お待ちになっておくれやす」
門番の若い衆が奥に引っ込んだ。
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