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「で、
あっしに、
帯刀五郎に用事とは、
なんですかい?」
ウェイトレスがオーダーを取りに、
やってきた。
高橋は紅茶をオーダーした。
帯刀に何か食べるかと聞いたが、
帯刀は食べてきたばかりなのでいらないと、
やんわり断った。
飲み物もいらない、
と言った。
高橋刑事は本題に入った。
「五郎。
頼みがあって今日は来た。
忙しいところ、
悪かったな。
早速で悪いが」
高橋は帯刀を見た。
帯刀も小さくうなずいた。
「原田真司という若者を知らないか? 巾着切りの原田という男だ」
帯刀は、
顎に手を当てしばらく考えた。
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