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2皿は自分が食べる分で、
もう3皿は妻の真由美、
子供の分だった。
財布を取り出そうと左ポケットに手を入れたとき、
すられていることに気が付いた。
自分がテーブルに座ってから、
まだ10分も経っていない。
誰も店から出ていないので、
犯人はこの中にいる。
そう確信した。
高橋刑事は、
店に入ってから、
今までの動線を思い浮かべた。
店に入ろうとしたとき、
あとから来た老人と店の入り口でぶつかった。
そこで財布を落とし、
左ポケットにしまった。
老人はラーメンと餃子を注文し、
何食わぬ顔で椅子に腰掛けた。
高橋刑事は、
真っ先にこの老人を疑ってかかった。
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