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アッセル「ただいま、ユーリス」
ユーリス、目線を上げ、
ユーリス「ああ、アッセルか。もう帰ってきたのか」
アッセル「いや、今日は街の方に換金に行くから、一旦採掘用具を置きに来ただ
け。なんか面白いことでもあった?」
ユーリス、肩をすくめ、新聞をテーブルに放る。
ユーリス「エクセリオンの奴らがまたレジスタンスの拠点を一つ潰したらしい。
どうせ潰しても潰しても、また湧いてくるというのに、いつまでも無駄なこと
を」
アッセル「無駄って、どっちのこと?」
ユーリス「ノーブルに逆らう奴らも、そいつらを潰すためだけにあんなデカブツ
を持ち出す方も両方だよ。全く、お前が掘り出した資源を無駄なことばかりに
使いおって」
アッセル「はは、別にこっちは金になるならなんでもいいよ」
アッセル、鞄を担ぎ直して、出て行こうとする。
ユーリス「本当にそう思っているのか」
アッセル、振り向く。
アッセル「え?」
ユーリス「お前がうちに来て、もう5年になる。来たばかりの頃は、世の中全部
を憎むような目をしていたが、最近はそんなこともなくなった。お前はもうノ
ーブルのことを憎んでないのか」
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