第1章 空白の記憶

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第1章 空白の記憶

「莉菜ちゃん、ご飯出来たよ」 「今行くね、おばあちゃん。」 幼い頃病気で母を亡くした。 今は、おばあちゃんとお父さんと私の3人暮らし。 おばあちゃんは元気で優しい性格。 私が産まれてからずっと一緒にいるからか、とても親しくしてくれている。 私はいつもと変わらず朝食を食べ終え家を出る。 ******* 朝の電車は人が多い。 始発駅ではないので朝は大体座れない。 ドアに寄り掛かり外の流れる景色を眺める。 朝の電車は人は多いけど静かだから好きな方だな。 きっと日々の疲れで皆まだ眠いんだろう。 私は飽きもせずに毎日外を眺める。 この時間は私の1日の中では、ましな時間なんだ。
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