第2章 これは感情?

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親戚。葬儀。遺影。花。 「……え?。。」 突然の出来事過ぎて理解が難しかった。 私の日常の何かが欠けた音がした気がした。 昨夜はいつもと変わらず 「ゆっくりおやすみ。」って笑顔で居たのに。 今日も、いつもと同じ朝食が食べられると思ってたから。 寝たように永眠するおばあちゃんを見て それで現実だと分からされた。 悲しい。寂しい。とは思わなかった。 けれどその瞬間、ふいに胸が苦しくなった。 痛い?熱い?なんだろ、何かがこぼれて落ちた? 自分から?それは確かめなくても分かった。 涙だった。私が涙を流している??どうして? 胸の苦しみと痛みによって生理的に涙が出たのか。と思った。 痛くなった原因は、これからの私生活で必要な何かが欠けたと知らされたからだと悟った。 …一瞬、感情が芽生え涙が出たのかと思ったのに。 感情ではないのだと察し、少し残念に思った。
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