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葬儀の帰り
私はいつもの神社に向かった。
今の私にはこの場所が1番落ち着くと思ったからだ。
神社に着いた頃には辺りは夕焼けで赤く染まっていた。
赤い鳥居の中に見える小さくなった街の景色。
そして、燃えるような冬茜色。
とても綺麗だと思った。
それから、不思議に懐かしく思った。
私は綺麗過ぎる景色から目が離せなくなっていた。
その瞬間。…何かが起こった。
視界が。冬茜色で、染まった。
右も左もどこを見てもその一色だった。
何が起こったのか分からないまま
次の出来事は起こった。
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