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逆らうヤツは頭ボーンってしちゃうの。
「さぁ、アシュレリタに帰るか」
「その子はタクミが抱いてくの?」
「そりゃそうだろ。オレ以外じゃ騒ぎになるんだから」
オレがこうやって抱っこする前に、他のやつらが既に試していた。
レイラ、マリィだと泣かれる。
リョーガ、イリアだと怯える。
それからオレが抱いて、ようやく落ち着いたのだ。
「あの、タクミ様。私はまだ試していません」
「せっかく安定したから動かしたくねえが、やるか?」
「はい。お願いします!」
「わかった。頭がまだすわってない。首の所を支えてやれ」
「わかりました……よいしょっと」
きっとアイリスでも泣かれるだろう。
そう思いつつ手渡したのだが、予想外の事が起きた。
「キャハーーッ!」
「ええ!? 笑った!」
「キャハハッ キャァー!」
「お、おいアイリス。一度戻してくれ」
「はい、わかりました!」
再びオレは胸元に赤子を抱いた。
すると、さっきまでの笑い声がピタリと止んだ。
笑顔ではあるものの、今の様子に比べたら機嫌も悪そうに見えてしまう。
ちょっとくすぐってみたり、頭を撫でたりしてはみたが、ついに歓喜の声は聞くことができなかった。
「決まりね」
「決まりじゃな」
「なんだよお前ら。何がだよ」
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