体育館倉庫前

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佐野先輩はバスケが巧くて、俺の尊敬できる人の中の1人。 いつも誰にでも優しくて、女子からの人気も高い。 爽やかな笑顔で、先生までもが虜になる。 「ひぁっ……。ちょ……っせんぱ……っ?」 両手首を片手で、頭上の壁にぬいとめられた。 バスケ部の、頼れるキャプテン。 身長差8㌢。 しなやかに見えて、当然体格も佐野先輩のが上。 「んっ………」 口を、口で塞がれた。 何が起こっているのか分からない。 俺の舌に絡みついてくる。 「……ン……ふっ……はッ」 俺はそれをただ、受け止めるだけだった。 抵抗も抵抗にならず。 なされるがまま。
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