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そして体中の力が抜けたようにだらりと両手をたらし、天井を見上げた。
「そうか・・・」
向こうに行けば自分が特別周りと違わないことを、真貴は心のこどかで期待していた。
この赤眼にどのような意味があるのか。
そもそも意味なんてないのかもしれない。
実際に赤眼を持たない仁も、妖たちを見ることはできる。
それでも真貴はその意味を知りたかった。
その夜、真貴は眠れない夜を過ごした。
それがこの世界への未練なのか、元の世界への恐れなのか、期待なのか。
真貴自身にも、自分の心を知るすべはなかった。
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