11.はみだす恋

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「愛してるよ。」 「なんだそれ。」 未だに愛が何なのかなんてよくわからない。ジョージが私の運命の相手だったのかなんて、きっと一生たっても答えはでない。でもそれでいい。少なくとも今の私はそう思える。 だって他人にとって“はみだす恋愛”だったとしても、それが自分にとって“それなり”なのかもしれないから。それをジャッジするのは誰でもない、自分なんだから。 「あ、そうだ。週末お母さんが来るんだよね。 一緒に会ってくれない?紹介したいんだ。」 「え、もう?」 ある程度段階を踏んで、順序よく進めるという日本の”美学”みたいなものは、やっぱりジョージには通用しないらしい。でも突然の提案に驚く私を見て、ジョージはいつも通りふわっと笑った。 「そんな正式な紹介じゃないから安心して。」 「なんて紹介するの?」 「僕の愛だよって。」 私の驚きを察してジョージがとても”日本人的”なことを言ったのに驚いた。 でもひとまず安心して胸をなでおろして、何を着ていこうかとやっと正常なことを考える頭が戻ってきた。
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