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「‥‥‥うーん。ここどこだ? 確か俺は‥あれ? 思い出せない‥」
俺は‥‥レン? うーん、名前しか思い出せない。どうなってるんだ? 起きたら森の中の木の下ってどういうことだよ。
思い出そうにもなにも思い出せないし、なんか、自分のことだけ、切り取られたみたいに思い出せない。
まぁ、とりあえず今は‥‥
「‥とりあえず、今の状況は‥最悪ってことかな」
レンは辺りを見渡しながらそう呟いた。
自分の着ている服はファンタジー小説とかで、よく見たこと村人の着ているような服。青色に染められた麻のシャツ。少し白っぽい色の麻のズボン。
何かの皮のようなもので作られたと思われる簡素な靴。
持ち物はなにもない‥ん? ポケットになにか‥
「‥コイン? んー。ファンタジー小説なんかである銀貨とか言うお金か?」
レンは手のひらにある3枚の銀貨を見て言う。
「よくゲームなんかで、最初にもらえるお金とかあるけど‥、そんな感じか? でもなー」
辺りを見渡しながらそう呟き、もう一度状況確認をする。
周りは見渡す限り木や草花しかなく、お金が使えるような物などない。
「はぁ。とりあえず、まずは食べれる物か水を見つけるか‥」
レンはそう言うと手の銀貨をポケットに突っ込みながら、歩き出すのだった。
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