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「ふーっ、この辺りなら色々見渡せるな」
4人はゆっくりとシキの指示で動きながら水場から1番近い草むらに潜むことができた。レンはやはりソロが多いため、シキの的確な指示を聞くことの方が多かったがサポートをしつつ、動いていた。
「ここからはレンさんが指揮をお願いします。ランクも上ですし」
「うーん。言われたからにはやるがブルーアイゼンのやり方でいこう。前衛はアルト。中衛がシキ。後衛がシンクな。俺は遊撃だ。状況を見て動く」
「「「わかりました」」」
こうして、4人のウィンターウルフ狩りが始まった。寒さはマントで凌ぎながらウィンターウルフを狩るついでに今日の野営用の食材のために単独でいたホーンファンゴと言うイノシシ型の魔物ランクDと水の中にいたエレクトリックイールと言う電気ウナギの魔物を倒していた。
そして、息を潜めてしばらく待つと水場にウィンターウルフがやってきた。ウィンターウルフはシキが言っていたように全身が白く、美しかった。体長が2メートルくらいあり、尻尾がふっくらと毛が膨らんでいるように見えた。
「ウィンターウルフを確認しました。いきます。ツインシュート!」
「ウィンドブースト!」
「ギャン!?」
シキが弓のスキルを使い、ウィンターウルフの足元に向けて矢を2本放った。シンクが矢にスピードアップの呪文を矢2本に纏わせる。放った矢は1本は地面に刺さり、もう1本は右足に深く刺さった。
ウィンターウルフは急に攻撃されて驚きながらも4人を見つけて戦闘態勢に入った。右足を庇いながらも。
「よし、矢が右足に刺さったのを確認。アルト、お願いします!」
「了解!」
シキがそう言いながら矢を弓につがえつつ、アルトにそう言った。
アルトは盾を構えながらウィンターウルフに向かって走る。その後ろをレンが走り、剣を抜いてウィンターウルフを威圧する。
ウィンターウルフは威圧されてビクッとするもアルトと肉薄すると氷属性の霧状のブレスを吐いた。
アルトは盾を走りながら構えて守る。そこに‥
「フレイムガード!」
「アースプロテクト!」
レンとシンクが呪文でアルトを強化する。レンの呪文でアルトの盾を火属性にして、シンクの呪文でアルトの防御力を上げた。
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