1章 ノーツ村編

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「うおおおおっ! シールドバッシュ!」 「ギャン!」 「とどめだ。シャープエッジ!」 アルトはウィンターウルフのブレスをシンクの魔法で防御力強化とレンの魔法で火属性になった盾で守り、ブレスが弱まったところでウィンターウルフの下に潜り込むと盾を素早く構えるとウィンターウルフのアゴに叩きつけた。 ウィンターウルフは少し持ち上がるとレンが剣を素早くウィンターウルフの首を突いた。 ウィンターウルフはそのまま、声もあげずに倒れた。 「よし、これならほとんど無傷で勝てますね」 「そうだな。とりあえず、アルトはケガの治療な? このやり方でやるなら盾役は体力が大事だ。ヒートヒール」 レンは笑顔でこのやり方で行くことを言うアルトに頷くとアルトに火属性の回復魔法を唱えてアルトにかけた。 「え、火属性の回復魔法ですか?」 「わ、使う人初めて見ました。さすがレンさんです!」 レンとアルトの元に向かって歩いてくるシキとシンクはレンの魔法にびっくりして言った。 「やっぱり、珍しいよな。ミリアにも言われたよ 」 レンはアルトにヒートヒールをかけながら、ミリアに言われたことを思い出していた。 初めて使った時にミリアに回復魔法の説明を受けた。回復魔法は基本、水、風、木、光の属性が使われており、火、土、闇の回復魔法は使う人があまりいないらしい。 なんでも回復魔法に適正がある人は大抵が火、土、闇属性が使えなく、使えても3属性の回復魔法はつかえない。 魔族が闇の回復魔法を使うのは確認されているが、火と土属性は精霊や妖精が使うのが普通で人族で使えるのはあまりいないらしい。 全属性持ちのレンは全属性の回復魔法が使えるが。 「ヒートヒールの効果は回復小とリジュネ効果の付与。まぁ、次のウィンターウルフが来るまでにはアルトの軽い凍傷も治るだろう」 「身体がぽかぽかしますね。ありがとうございます」 レンはそう説明して、アルトの回復を完了させるとアルトはレンにお礼を言った。 この日、やり方は大体一緒で少し予定と違うことも起きたが日が暮れる少し前くらいに4匹のウィンターウルフの討伐に成功し、レンたちは馬車が置いてある場所に戻り、野営の準備を始めた。
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