傷跡
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「祐輔・・・くん」 「美月ちゃん?」 目の前にいるのは香帆の彼氏。 今、一番憎い女の子、香帆の、元カレ・・・かな? 4月の雨の中。 「しようか?、私たちも」 自分の口から出た言葉に、美月自身が一番驚いていた。 「やけになるなよ」 「いいよ、もう、どうでもいいよ」 ずぶ濡れになりながら、美月は祐輔と見つめあっていた。 大きな心の傷跡の応急処置の方法を二人は考えていた。
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