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出逢いはナンパという軽いものでも、運命という大げさなものでもなかった。
中学時代、塾で知り合った白井祐輔が島原輝也と行ったレンタルビデオ屋で
車のバッテリーがあがって、友達と立ち往生していた香帆に声をかけたのが始まりだった。
男二人の寂しい七夕の夜。
輝也の車に積んであったブースターケーブルで、女の子二人組の車のバッテリーを復活させ、その後、バッテリーの点検のためにガソリンスタンドまで付き合った。
そこで、LINEの連絡先を聞いた。
それが全ての始まりだった。
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