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それから、俺は愛海と仲良くなるのに必死だった。
バカみたいに必死で、あの時は周りがよく見えてなかったんだ。
何も考えず告白して、結果愛海に辛い過去を思い出させた。
あの時、そんな過去があるなんて知らなかった俺。
ただ必死だった。
愛海が他の誰のものになるなんて考えられなくて。
それから、何とか付き合えることになった。
嬉しくて、この子を一生守っていきたいって思った。
辛い過去なんて俺が忘れさせてやるって思ってた。
だけど、愛海は俺が触れようとすると一歩、身を引いてしまう。
その度に俺は愛海に過去を思い出させているんじゃないかと思って、彼女に触れるのを諦めてきた。
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