恋ノート

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寝ているとばかり思っていたハルトがベンチから起き上がる。 日曜の午後、先週のテストが全て悪く、幼馴染みの秀才ハルトへ私の勉強を見て欲しいと母が勝手にお願いをし、今、公園のテーブルでハルトのノートを写している。 最初は図書館へ行く予定だったが、ハルトが「眠い」と言い出し、図書館横の公園へ向かい、私へノートを写せと指令して自分はベンチで横になり、眠った。 「勉強、教えてくれるんじゃなかったの?」 教えてもらっても聞く気はなかったが、一応聞いてみる。 「ノートに要点だけ写してある。それ見ておけばテストは平均以上いける。お前教えても聞く気ないだろ?」 ハルトの言葉にカチンときたが、正論を言われるし、ノートは解りやすいし、言い返せない。
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