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ハルトがベンチから私のいるテーブルへ来て、私の写したノートを見る。
「何だこれ?落書きばっかじゃん」
写したノートの余白に、思い出した事で忘れないように『赤ペン買う』とか、公園の中を舞う蝶の絵とかイロイロ書いてあるのを見て、ハルトがクスリと笑う。
「そこじゃなくて、ちゃんと写す所は写したから!合ってるかだけ見てよ!」
ハルトはそのノートと、テーブルに置いてあった赤ペンを手に取り、3メートル程離れたさっきまで寝ていたベンチへ座り、ノートを見ながらペンをノートに走らせている。
しっかり写したつもりだったが、間違えている事に少し凹む。
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