恋ノート

4/7
前へ
/7ページ
次へ
ハルトがベンチから私のいるテーブルへ来て、私の写したノートを見る。 「何だこれ?落書きばっかじゃん」 写したノートの余白に、思い出した事で忘れないように『赤ペン買う』とか、公園の中を舞う蝶の絵とかイロイロ書いてあるのを見て、ハルトがクスリと笑う。 「そこじゃなくて、ちゃんと写す所は写したから!合ってるかだけ見てよ!」 ハルトはそのノートと、テーブルに置いてあった赤ペンを手に取り、3メートル程離れたさっきまで寝ていたベンチへ座り、ノートを見ながらペンをノートに走らせている。 しっかり写したつもりだったが、間違えている事に少し凹む。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加