やる気があっても、鬱になった人間は不要なんです

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 コンビニで喉を潤し、脳内で面接をイメージする。時間を確認しつつ二十分前には会社に到着。エレベーターの遅さを鑑みての移動だったが、ボタンを押したらエレベーターは直ぐに来た。直ぐに来すぎて、少し焦った。  面接に向かった会社は、シェアオフィスのおかげでトイレは社内に入らずとも使える位置に在った。なので、これ幸いとばかりに入った。おかげで、最終的な身だしなみを確認出来た。  そして、十分前になったら、閉ざされたドアの前に置かれた電話で担当者に連絡をする。そして、撃沈する。  緊張するとどうしても早口になり、相手が話し始めるタイミングを掴めない。これが対面しての会話であるなら、動きで察せる。しかし、電話ではそれが出来ないのである。
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