魔剣

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「すみません、もう少し早く気づけばよかったのですが。」 そうフォーが謝るのと同時に、炎の魔法が矢の様に次々とこちらへと飛んでくる。 「えっと、水の魔法を」 そう言って水の魔法をぶつけようと思ったマコトの手をナイトがそっと制する。 「逃げることが先です。」 「で、でも、火事になっちゃう。」 「後でなんとかしましょう。今は何があるかわかりませんから魔力は温存しておいて下さい。」 焦るマコトの手を引いて走りながらナイトが答える。 「申し訳ございません。」 フォーが呟く。 「下見に行った私が敵を連れてきてしまったのかもしれません。」 「いや、それはないだろう。恐らく初めから気づかれていて、こちらを攻撃するタイミングを見計らっていたのだろう。」 ナイトが答える。 「どうしますか?後ろの奴らを蹴散らして撤退しますか?」 ツーがナイトへと聞く。
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