魔剣

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周りに合わせて馬の腹を蹴ると列が進みだす。 そう言えば、 「今日は、戴冠式の時みたいにナイトもエリアスも白色の軍服?なんだね。マントも白色してるし。」 それは貴族の位によって色が違う。 ナイトは貴族出身ではないようでマントはしていないけれどエリアスは普段はダレンやスヴェンさんと同じ紫のマントをしている。 ちなみに、私は普段は着けていない。 本当はマントだって、ドレスだって着ないといけないらしいが、私が駄々を捏ねて、大事な行事では必ず着るのでそれ以外の場所では軍服で。ということで落ち着いている。 今回はドレスは遠出するには動きにくい、とメイド長の 『着ろ着ろ攻撃』を回避できたが、マントは無理だった。 ヒラヒラと自分のマントが風に揺れるのが視界に入る。 ただひたすら邪魔でしかない。 「えぇ、今回は兵としてではなく、王の臣下として同行するので我々も白を身に纏っています。普通は城の中でも王の臣下は常に白の制服なのですが、我々は隊にも属していますので、そちらの兵服が優先されるのです。」 う、うーん? よくわからないけど、まぁいいや。 「えっと、エリアスは第1兵隊長で、ナイトはー、、、」 「第6兵隊員です。」 「じゃあ、スヴェンさんは?」 「第6兵隊長です。」 「え!?あの人兵隊長なの!?」
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