隣の席の五十嵐くんは。

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「…………え?」 可愛いって、言った? 何が? 私の寝顔が? 私の顔と、目の前にいる五十嵐くんの顔は、どっちの方がより赤いだろう。 もう鏡は見ていないから、比べようがない。 なんで、五十嵐くんがそんなことを。 ずっと、いつも嘘つきで。 私のことをからかってばかりで。 だから。 「や、やめてよ……。さすがに、そんな嘘には引っかからないんだからね」 嘘に決まってる。 だって、相手は五十嵐くんなんだから。
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