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ガタン…!
物音がして目を少し開けると、カーテンの隙間から光が差し込んでいて、朝だということを認識する。
身体を起こすと、全身に激痛が走った。
痛っ…!!
そっか、俺、昨日床で眠ったんだっけ…。
でも、何で床で眠ったんだろう…?
寝起きのせいか頭の回転が悪い。
首を二、三回左右に回して、はっと昨日のことを思い出した。
ぱっとベッドの方に目をやると、昨日助けた女の子が上半身だけを起こしてこちらを見ていた。
必然と彼女と目が合う。
目が合った瞬間、心臓を射抜かれたかと思った。
クリクリとした大きな目をパチパチ瞬きをさせ、俺を見ている。
その姿があまりに可愛くて。
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