出会い

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見ず知らずの男女が、一つの部屋に一緒にいる。 お互い、気まずさからか会話が続かなかった。 何か話した方がいいのか…? そう考えていると、ふと時計の針が9時調度を指しているのが目に入った。 「うわっ!遅刻!」 思わず大きな声を出してしまった。 彼女の方に目をやると、案の定すごく驚いた顔で俺の方を見ていた。 「いや、俺予備校通ってて。もう遅刻するから行くね。これ鍵」 そう言って、彼女に俺の家の合い鍵を渡す。 「鍵閉めたら、ポストに入れといてくれればいいから!じゃあ、俺行くね!」 やばい…。すっかり忘れていたけど、今日も予備校がある。 早く行かなきゃ。 彼女に口早にそう言って、俺は予備校へと向かった。
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