2017年2月8日

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2017年2月8日

殺害法についての考察とでも言うのだろうか、綿密に調べた様子が伺われる。 途中の『欲がはらんで罪を生み、罪が熟して死を生み出す』はヤコブの手紙第一章第15節からの引用である。 真理亜の『どんな欲』が『罪』を生んだというのだろうか。 男のくだりから、男女の三角関係のもつれが原因なのは想像できる。 男に対する神罰を確信している点や『真理亜』という名前、そしてヤコブの手紙から引用している所から、クリスチャンなのかもしれない。 すると4月1日は復活祭が近い。 調べてみたが、2016年の復活祭は西方教会が3月27日、東方教会が5月1日で当てはまらない。 やはりエイプリル・フールと関連しているのだろうか。 しかしなぜ『殺人に相応しい』のだろうか。 今までの情報からプロファイルすると、作者の冷徹、自己中心的で絶対的な意思決定がみとめられ、サイコパスが疑われる。 サイコパスは社会的地位が高い人間にも多く、この日記片の作者も高い教養を持つことが推測できる。 高学歴な男性。 高価な器具を用意していることから、年齢は35~40歳、独身である蓋然性は高い。 今、妻から食事のお誘いのメールが来た。 妻も私も仕事を持っているため、外食が多い。 二人とも多忙な上、勤務時間が一致しないことも多く、夫婦で過ごすのは週に3日ほどしかない。 もし作者が独身でなければ、私のような、妻に仕事のある男も考慮する必要がある。
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