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「そういやさー……横山さんって……ロリコンかショタコン??」
「え??何で??」
「だって……遥香と斗真にやたらベッタリやったもん。」
そう言うと、涼香はカラカラ笑った。
「まー確かになー!アレやわ。順ちゃん末っ子やから、弟と妹に憧れてたみたいよー!だからちゃう?」
「ふーん…。」
テレビでは斉藤凛子に番組オリジナルのぬいぐるみがプレゼントされていた。
斉藤凛子はよっぽど気に入ったのか、ぬいぐるみをギュウギュウに抱きしめ、取材したアナウンサーをほったらかしにし、困らせていた。
やっぱ女優さんって凄いわ〜。
「あ、そうや。表んとこ掃除しといた方がええかも。」
「あーそうやねぇ。今日は日中あったかいらしいし。」
テレビを見ながら、久しぶりに姉とまったりしていると、遥香と斗真が起きてきた。
涼香は2人にホットココアを入れてやっていた。
遥香はダイニングテーブルの椅子に斗真を座らせ、オーブントーストでパンを焼いている。
明日香はその間に着替えをし、外の掃除をしようとホウキと塵取りを探していた。
アパートを1周しようと思ったらやっぱり今から始めた方がいいかもしれない。
「明日香、もうちょっとしてからにしたらー?まだちょっと寒いよー?」
「うん、そうやなぁ…。」
「明日香ねえちゃん、朝ごはん食べへんの?」
明日香は社会人になってから朝ごはんをあまり食べないようになった。
全く食べないわけではないのだが。シリアルだけで済ませたり、ヨーグルトだけ果物だけ、という日もあった。
「明日香、イチゴ洗ったからこれだけでも食べたら?」
テーブルに、艶々のイチゴが置かれていた。
「ヨーグルトあったっけ?」
「うん、アロエヨーグルトとブルーベリーヨーグルトあるけどどっちにすんの?」
「えー………アロエ。」
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