0人が本棚に入れています
本棚に追加
No.8 エルサ
エルフの少女の前に現れたドラゴンは、どこか懐かしい感じがした。。。
エルフの少女は、そっとそのドラゴンに近づいていく。
エルフの少女の口から、老人の声が聞こえてきた。
「そなたは、ドラゴンだったのか、、、、、、」
そう、その若きドラゴンは、老人が助けようとしたあの少年の本当の姿だったのだ。
老人の声がまた森に響く。
「私のドラゴンの力は、このエルフの少女に全て渡す。
最期に人助けが出来たことが、何よりの私の幸せ。
エルフの少女と若きドラゴンよ、そなたたち2人で協力し合って、ドラゴンたちをまとめる真の王となるのだ。
私は役目を終えた。。。
さぁ、このエルフの少女に全てを託そう。」
そう言って、老人の気配は、エルフの少女から完全に消えていった。
若いドラゴンとドラゴンの力を手に入れたエルフの少女は、末永く幸せに暮らしましたとさ。
老人の最期の善行は、こうして終わった。。。
最初のコメントを投稿しよう!