3046人が本棚に入れています
本棚に追加
/342ページ
もう、悔やんでも悔やみきれない。
なんで、今日に限って『天使の誘惑ブラ』の上下セットを装備してしまったのか……。
なんで、トイレに行ったあとにストッキングにスカートが挟まっていることに気が付かなかったのか……。
これでは、『ツーケーが出しマル』ではないか。
いや、まぁ確かにこのまま外に出たら、恥ずかしさで爆死した危険性もあったけども……。
「ねぇ、どうすんの?それとも、最初から誘う気だった?……これって、“俺が作った下着” だよな?」
そう言いながら、イケメン悪魔ストーカー部長は、スマホにしっかりと収められている私のお尻を拡大した。
あろう事か、Tバック。腰の部分の大きめのリボンが可愛くて選んだ戦闘服。
ワインレッドのショーツが、如何にも『勝負します』と言っているようで、死にたくなる。
「しかも、ワインレッドって限定色だろ?……もしかして、今日、勝負だったとか? 」
「ひぃっ!」
やめてくれぇ!
私はとにかく必死で頷きまくった。
どうでもいいから早くスカートを直したい!!
私は、仕方なく突然突きつけられたイケメン悪魔ストーカー部長の脅迫を受け入れることとなった……
「あんた性格悪過ぎ!!鬼っ!悪魔っ! このっ……う……う〇こっ!!」
ようやく離して貰えて、ストッキングに挟まっていたスカートを救出した私は、とにかく文句というか、相手に罵倒を浴びせたくて……ーー
テンパってたんです。
語彙の少なさというか、小学生並みの罵倒とかは、この際許してください。
最初のコメントを投稿しよう!