脅迫は突然に

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脅迫は突然に

名古屋市中区、栄。 都会のど真ん中にある大きなオフィスビルの16階が、私の職場だ。 何を隠そうあの、有名下着メーカー『ラコール』の名古屋支社なのである。 私もマリエも、ここの商品企画部で働いている。 全ては、私のように少ないお肉をかき集めんとする貧乳女子救済のために! ……と言いながらも、まだ開発したことはないのだけども。 いつかは私も女子がときめく下着を作ってみたいなって、そんな願望はある。 「さぁて、イケメン部長を拝みに行きましょうかねぇ」 エントランスを抜けたマリエは、浮き足立った様子でエレベーターのボタンを押した。 無論、私も楽しみで仕方がない。 だって、彼は私の救世主なのだから!
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