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隣のお胸は良く見える
「おはよー」
翌朝、出社した私の前に現れたマリエは、見るからに不機嫌だった。
「どうしたのさ?ブスッとして。もしかして、孝太くんと喧嘩でもした?」
「当たり!マジでやっとれんわぁ!今回こそマジで捨てたろうかと思ったわ!あの野郎」
「な・・・何があったの?」
ご立腹なマリエに少し引き気味に聞いた私に、彼女は少しだけ周りを見回すような仕草で2、3回首を振った。
あいにく、オフィスにはまだほとんど人がいない。
「・・・実は昨日、記念日だったのよ。それで、アソリアホテルにディナーに行ったの」
「いいじゃんっ!」
思わず手を叩いた。
なんと羨ましい。
アソリアホテルと言えば、名古屋でも一二を争う高級ホテルではないか!
私が変態部長との押し問答でてんやわんやしてしていた時に、マリエは結婚間近とも思われる恋人とホテルでディナー・・・格差を感じます。
「けど・・・」
マリエの表情が、一気に曇る。
きっとここからが本題なんだ。
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