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ああ・・・僕はどうすればいいんだ?
あれは、いつもお変わらない日だった。いつも通りの時間に起きて、バイトに行き、帰る・・・はずだった。バイト先には、赤平という先輩がいる。赤平は、僕のある弱みを握り、それをネタに、僕から金を何度もゆすってきた。僕は、弱みを握られている以上、金を払わざる負えなかった。そして、この日も金をゆすってきた。しかし、今月は金銭的に余裕ではなかった。それは、たびたび赤平が金をゆすってくるからだ。
「無理です・・・もう勘弁してください・・・」僕は泣いて懇願した。しかし、赤平は、僕の弱みを耳元でささやき、これを皆に言うからなといい、にたりと笑った。その時、僕は手元にあったバットで赤平を殴った。何度も、何度も・・・
そのあと、僕は赤平の死体を・・・しかし、これは気休めでしかない。いずれは見つかる。赤平が僕の過ちを発見したときのように・・・
僕は、アパートの屋上にいる。いつもは、ここからの景色を眺め、一服し、疲れをいやしているのだが、今日は、たばこを吸う気にもなれない。・・・どうすればいいんだろう?
しばらく僕は、いつも通りに暮らした。しかし、いつ赤平のことがばれるかそのことだけが気がかりであった。バイト仲間の間にはすでに赤平がいなくなったことはばれている。いずれは死体も見つかってしまうだろう。そんなとき、僕はどうすればばれずに済むのだろう。そもそも、赤平が、僕から金をゆすらなければ、こんなことは起こらなかったのだ。なぜ、金をゆすった?いくは人の過ちを目撃したとしても、それは忘れるべきなのに・・・それが無理なら、口にはせずに、心のふちにとどめておけばよいのに・・・
そんなことを考えていた時、僕の背後に誰かがいる気配がした。振り返ると・・・
・・・・・酔った勢いで強姦した女性が包丁を僕に突き刺した・・・
なぜ、ここまでするんだ。ただ・・・ただストレスを発散しただけなのに・・・僕は・・・わるくな・・・い・・
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