ちょっと長い休日

131/141
前へ
/666ページ
次へ
わたし達も砂浜にしゃがみ手のひらを砂浜につけた。するとたくさんの砂が手のひらについた。 その中から星の形をした星の砂を探す。 「あ、あった~」 星の形をしている砂が手のひらにくっついているじゃない。可愛い形をしていて嬉しくなる。 「みどりちゃん真奈ちゃん見てみてわたしもあったよ~」 真理子は手のひら広げて「ほらね」と言って見せた。 「わたしも見つけたよ」真奈ちゃんも手のひらを広げて喜んでいる。 わたし達は手のひらを見せ合い笑った。 「綺麗だね」 真理子は嬉しそうに無邪気な笑顔を見せた。 「真理子、星の砂は有孔虫(ゆうこうちゅう)の死骸だって知っていた?」 「有孔虫? えっ、死骸って!」 真理子は叫んだ。 「大丈夫だよ。汚くないってば」
/666ページ

最初のコメントを投稿しよう!

170人が本棚に入れています
本棚に追加