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「えっ、でも虫の死骸なんでしょう?」
真理子は手のひらにくっついた星の砂を見つめウゲゲッなんて言って青ざめ怯えている。
そんな真理子をわたしと浜道さんは笑った。
「有孔虫はサンゴ礁が生息している沖縄みたいな綺麗な海に集まるらしいよ。そして命が終ると星の砂になるみたい、だからそんなに怯えなくてもいいんじゃないの」
わたしは笑って言った。
「そっか、綺麗好きなんだね」
真理子は怯えた顔から歯を見せてひまわりみたいな笑顔なった。
わたし達は浜辺に座りしばらくの間、星の砂を触りながら綺麗な海をぼんやりと眺めた。
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