170人が本棚に入れています
本棚に追加
カイジ浜は海の透明度が抜群だけど残念ながら遊泳が禁止になっている。なのでわたし達はこの綺麗な景色をゆっくり眺めそれから立ち上がった。
「さてと、この綺麗な星の砂を持って帰ろっと」
真理子はそう言って手にくっついた星の砂を持ってきたビニール袋に詰めようとしている。
「真理子ちゃん、星の砂は持ち帰り禁止ですよ」
「えっ、嘘なんで~せっかく袋を用意してきたのに~」
真理子はまたまたフグのように膨れた。
「星の砂の有孔虫の殻が減少してきてるんですって」
浜道さんは落ち込む真理子の肩をポンポンと叩き、「だけど、お土産屋さんで星の砂が入ってる小瓶やキーホルダーが売っていますよ」と言って笑った。
「真奈ちゃん本当ですか?」
真理子はフグ顔からひまわりみたいな笑顔に復活をした。なんとも単純な子だと可笑しくなってくる。
最初のコメントを投稿しよう!