第二場

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「おせいさんさえ良ければ、私と夫婦になってもらいたいんです。」 「そ…そんな冗談やめておくれよ。」 「冗談なんかじゃありません! これからおせいさんと日々を積み重ねていきたいんです。」 「なんで私なんだい。 私なんてこんなに醜くて、一緒になったらみんなに笑われるよ。」 「おせいさんは醜くなんてありません! おせいさんは一年前に私を助けてくれた時から、身元のわからない私にずっと良くしてくれました。 どんなことにも真面目で一生懸命で、時々強がってみせるけど本当は優しくて、涙脆くて。 他の人がなんと言おうと、私にとっておせいさんは誰より綺麗です!」 「伊佐さん…。 じゃあ、来年も伊佐さんと一緒に桜を眺めることができるのかい?」 「はい! 来年も再来年もその先もずっと、おせいさんと一緒に桜を見たいです!」 「伊佐さん…嬉しいよ。 本当は、ずっと伊佐さんがここにいてくれたらいいと思ってたんだ。 嬉しい…。 こんなに嬉しいことがあるんだね。」 「おせいさん、きっと幸せになりましょう!」 「伊佐さん!」
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