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何が、おきたのか、最初は、分からなかった。
右ほほの痛みと、左ほほの痛みが、あって、
呆然と、する私に、あの人が、
「僕の言うことを、キチンと聞かないからだ!君が、僕を、苛立たせるから、いけないんだよ?」
今まで、見せたことのない、悪魔な表情をした、あの人が、私を見下していた。
あの人と、一緒になってから、仕事は、
辞めさせられた。
僕の給料で、君は、暮らせるんだ。有り難く思ってくれないと?
君は、何も出来ない役立たずだからね。
僕がいないと、ダメなんだよ?って
私は、きっと、夢を見ているんだ。
それから、機嫌が悪くなると、
すぐ、手が、出るようになった。
理由は、何でも良かったのかもしれない。
あれから、あの人の顔色を伺うようになる。
実家にも、帰らなくなった。
たまに、お母さんから、電話が来るけど
あの人の機嫌が悪くなるから、長電話も、しない。
一緒になってから、携帯電話も、解約されて、友達の番号も、会社の同僚たちの
連絡先も、すべて、消去された。
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